やまこしについて

【日本農業遺産 認定】

雪の恵みを活かした稲作・養鯉システム

かつて「二十村郷」と呼ばれた山古志を含む一帯地域の棚田や棚池は、豪雪や地滑りという厳しい環境を「住民の知恵」と「巧みな技術」によって恩恵へと転換した暮らしの結晶です。
今では当たり前として行われている農作業や伝統行事が、この地域を守り受け継いでいく重要な役割を担うことを見据え、未来へ残すべき誇らしい宝であることを伝えていきたいと考えています。

ポイント!

  • 中山間地で水を確保するための、マキ(血縁集団)の協働作業による湧水や横井戸、雪溶け水の利用や、冬期湛水、渇水時に養鯉用の水を稲作にまわす仕組みなどの、当地の環境に適応した伝統的で独特な技術や知見は、高いレジリエンスを有する。
  • 1年を通じ谷地に棚田と棚池が入り組んで並ぶランドスケープは特有のものである。
  • 錦鯉の発祥の地であり、育種や品質の高い錦鯉の生産技術が発展した地でもある。
  • 現在も、世界で行われている錦鯉育種に用いる原種の供給地であり、世界的に見ても独自性の面で確固たる地位を築いている“錦鯉発祥の聖地”である。

日本農業遺産とは

社会や環境に適応しながら形づくられてきた伝統的な農林水産業と、それに関わって育まれた文化、景観、生物多様性などが一体となった農林水産業システムのうち、世界的・日本的に重要性を有するものを農林水産大臣が認定する仕組みです。

山古志の年間スケジュール

【図】年間スケジュール