新潟県中越地震
2004(平成16)年10 月23 日午後5 時56 分、新潟県中越地方を震源とするマグニチュード6.8 の地震が発生しました。震源地は川口町(現在の長岡市川口地域)で、最大震度の7 を観測し、山古志村では震度6 強を観測しました。
山古志村では各地で大きな地すべりが発生し、ライフラインが途絶え、全ての集落が孤立しました。外から助けを呼ぶこともできず、余震が続く中、集落の人たちは安否確認をし、家の下敷きになった人や高齢者を助け出したりしました。そして、路上などで身を寄せながら一夜を明かしました。
地震発生2 日後の25 日には、避難勧告が避難指示に切り替えられ、2005(平成17)年4 月に合併することが決まっていた長岡市へ全村避難をしました。着の身着のままヘリコプターに乗りこんだ住民は、山古志の惨状を目に焼きつけながら避難しました。それは、祖先の時代から守り慈しんできた田んぼや畑、山古志の美しい風景が崩壊した姿でした。